冷えの進み方について・・9
第七章 冷えのレベル6
お臍の左側脇に冷えのタンクが形成され、
次の移動先は、お臍の下、陰交というツボの奥にいきます。
このところに冷えが固まりシコリを作ります。
押すと痛がります。
シコリの硬さによって冷えの難易度がわかるので、
このツボを冷えの進展具合を計る一つのポイントとします。
陰交のツボの奥から、次は、
足の方に下降するようになります。
この時は、直接骨に中に移動します。
お臍の横、指3本分外方にあるツボ、
大横(だいおう)と現れてから下肢の骨に下降するプロセスを通ります。
大腿骨から、膝にいき、足首、足の甲などに流れていきます。
どの場所に行き、冷えが留まるかによって、
ざまざまな病気や症状が出てくることになります。
まずポイントは、
膝に溜まった時です。膝周辺のどこかによって、
症状は全く違うところに影響を与えます。
膝に溜まった冷えは、体の上に上昇していく傾向があり、
この場合の冷えというエネルギーは、
骨をも曲げるほどのパワーをもって上昇する
ということを認識する必要があります。
下降したエネルギーが反転して上昇に向かうのです。
反転先は、背骨、頭骨、とくに側頭骨などです。




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冷えの進み方について・・8
三つ目の「冷えの行き場が内蔵にまで及ぼしはじめる」について説明します。
この段階でさまざまな内蔵系の病がでてくることになります。
臓腑の内、腑に悪影響がでてきます。
胃、小腸、大腸などです。下腹部にある内蔵に悪影響がでてきます。
過敏性腸症候群、食道炎アカラシア、摂食障害、
慢性胃炎、慢性便秘、生理痛などなどとして現れてくるのです。
冷えが仙骨で吸収しえなくなると、
当然その移動先が変わります。腹部に向かいます。
冷えが内蔵に入りますと、
臓腑の内、「臓」が体にとって一番大切な器官ですので、
ここでも、カラダの防衛反応が働き、
臓に浸潤させないように、
腹部内でも冷えを留める働きをします。
どこかというと、お臍の脇、左側のところに、
冷えを貯めるタンクを用意して、
臓に浸潤しないように冷えを貯めるところを作ります。
このタンク状は、固いシコリとなって現れ、
東洋医学では、痞塊(ひかい)と呼びます。
大きさは、冷えの量に応じて拡大し、
大きいと下腹部の下から上は肋骨の中にまでサツマイモ状に膨らみ、
押すと圧痛があります。
人によってはお臍の右側にも現れますが、
最初は、左側がわに現れるのを特徴とします。
このサツマイモ状の膨らみの先端と末端から、
冷えがビームのように上下排出され、
上にいくエネルギーが頭部に行くと、
ドーパミンの提供が少なくなり、頭脳に悪影響を与え、
下にいくエネルギーが足の方にいくと、下肢の病を生ずると思われます。




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冷えの進み方について・・7
一つ目の「人体の骨の構造に不調和を招く」についてですが、
仙骨が隆起しますと、背骨や頸椎に悪影響を与えます。
胸椎の9番から10番あたりの骨を曲げ、猫背になるということ。
そしてそれは頸椎にまで及びストレートネックとして現れます。
頸椎も湾曲しているのが本来の形なのですが、
真っ直ぐになり、本来の形に不調和を生じさせます。
二つ目の「仙骨のエネルギー的な役割に不調を与える」について説明します。
まだ西洋医学的には、知られていないのですが、
骨自体には、カラダの気能と密接な関係をもっていて、
骨の役割が弱まるとカラダの働きも同時に低下するのです。
骨とカラダの関係性は、
これからの研究対象となる分野でもありますので、
探究を深めたいと思っています。
私の研究では、仙骨は、脾臓と関係しています。
脾臓の働きは、東洋医学的にいうと、「脾」として説明されていますが、
「脾」は、体の骨を除く全ての細胞を司るとされています。
ですので仙骨の働きの低下は、
全身に及び、疲労の元となります。
全身疲労を伴う症状がでてくることになります。
低体温、風邪が引きやすい体質、疲れやすい、無気力などなどです。




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冷えの進み方について・・6
第六章 冷えのレベル5
骨は、人体を守る上で、冷えを吸収しますから、
まず下肢の骨がその役割を果たして始めます。
冷えが下降し、足の先端までいき一定程度たまると、
次の冷えを貯めるエリアに移ることになります。
それは仙骨です。
そうしますと仙骨部分が盛り上がり、
隆起するという形になって現れることになります。
ここでポイントですが、骨内では、
冷えというエネルギーは、
下降してから行き場がなくなると上昇するという性質があるということ。
これもキーワードとして覚えておく必要があります。
冷えの浸潤プロセスを知る上で大切なポイントとなります。
首や肩、頭などでもこれを法則として理解しておくと信断がしやすくなります。
仙骨の隆起の始まりは、仙骨の上部から始まります。

ここでいう仙骨の上部とは、
解剖学的にいうと仙骨の下部にあたります。
ここでは一般の方でも理解しやすいようにと思ってあえて上部としました。
次に進みますと、中部が隆起して、下部が隆起します。
そして仙骨の両サイドが隆起する、という形でプロセス化してきます。
仙骨の隆起に伴う体の変化は、
この時点では、三つ考えられます。
一つ目は、人体の骨の構造に不調和を招くこと。
二つ目は、仙骨のエネルギー的な役割に不調を与えること。
三つ目は、冷えの行き場が内蔵にまで及ぼしはじめること。の三点です。




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冷えの進み方について・・5
第五章 冷えのレベル4
冷えというエネルギーは、
比重が重くなると下降する性質をもちます。
ですのでもっと冷えが増大すると、
腰椎の5番を起点にして、腰から足の方に移動することになります。
骨は、冷えを吸収する役割を持ちますから、
足の骨、下肢の骨がその役割を果たし、
大腿骨、脛骨などが冷えを吸収します。
そうしますと、足の骨の密度が重くなりますので、
本人の気がつかない程度に足が重くなります。
なんとなく足が重たい、疲れやすいという症状となって悩ませ始めます。
皮膚も全身にくすんでくるのが特徴となります。
この時点では、病として具体的な症状は
はっきりと出にくいのですが、

手足が冷えるといった悩みはこの時点から始まります。
下肢という骨にまで浸潤するので、
骨とつながる筋肉や皮膚にも影響をあたえ、
手足が冷え、肌質も健康色から遠ざかり、
血色が悪くなります。冷え症体質が固定化する段階です。
★布など湿気などを含むと重くなることは
体験上ご存知の方は多いと思いますが、
骨も冷えというエネルギーが入りますと
体が重くなるということも、
大切なポイントとして理解すると良いです。
冷えを抜くと軽くなります。
次回に続く




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